
ConoHa WINGでサーバーを借りたので他社で作ったWordPressのサイトを移行したい。できれば専門的な知識はいらない方法ですぐに移行を済ませたい。
この記事ではConoHa WING
にWordPressのサイトを移行する方法を画像を使って解説して行きます。
初心者の方でも難しい作業はなく、とても簡単に移行できますので今使っているレンタルサーバーを乗り換えようかな?と検討している方はぜひ参考にしてみてください!
このページの目次
移行した結果
早速、僕が移行した時の結果をみていきましょう。今回はPageSpeed Insightsというツールを使ってスコアを計測しました。
僕は複数のレンタルサーバーを使っているのですが、今回はカラフルボックスで利用していた当サイト(wp-fan.com)を移行しました。
移行した結果、大幅な上昇ではありませんが、PageSpeed Insightsのスコアが「91」→「94」に上昇しました。

もちろん数値だけの変化ではなく、サイト運営がとても楽になりました!具体的にはサイトの表示速度が安定しており、コントロールパネルも見やすく、必要最低限の項目だけが並んで表示されているのでサポートやマニュアルを使わなくてもサクサク作業を進められます。
ConoHa WINGの使い心地についてはこちらの記事にまとめたので興味のある人は覗いてみてください。
PageSpeed Insightsを使ったことがない人は以下のリンクで自分のURLを入力して計測してみましょう。
PageSpeed Insightsだけでサイト速度を決めるのはあまりよくありませんが(計測時間やサイトのアクセスによって上下するため)、何度か計測して赤やオレンジが頻繁に出るようであれば改善するべきです。
今回移行したサイト(wp-fan.com)内容をもう少し詳しくご紹介すると
- 記事数は90程度
- SSLを適用
- 特殊なプラグインはなし
といった感じです。シンプルなテンプレートなので特殊な機能は追加しておらず、普通のブログテンプレートと同じ構造です。ここからは移行前と移行後の詳しい画像を見ていきます。
移行前(カラフルボックス利用時)
カラフルボックスを利用している時のサイトスコアは91でした。

今回は緑色のスコアから緑色のスコアなのでサイト表示に関しては驚くほど変わったということはありませんでしたが、画像のアップロード速度が明らかに変わりました。
具体的に数十枚の画像をアップロードした場合、カラフルボックスの場合はたまにエラーが出てしまうことがあってファイルを削除してアップロードし直してましたが、Conoha WINGの場合はアップロードがさくさくで今の所エラーは出ていません。
移行後(ConoHa WING利用時)
ConoHa WINGに切り替えてからのスコアは94とカラフルボックスに比べ、3点上昇しました。

移行後は特に問題なく動作しており快適にサイトを表示してくれます。またConoHa WINGはコントロールパネルが非常に整理されていて見やすいので日々のサイト管理がとても楽チンです!
移行は難しい?
ここまで移行した後のお話でしたが、もう1つ重要なのがサイト移行が簡単かどうかですよね?実はConoHa WINGは無料でかんたんに移行できるツールが用意されています。

ConoHa WINGはサイト情報を入力するだけで簡単に移行できるから初心者でも安心★
WordPressやレンタルサーバーに詳しい方であれば、サーバー移行と聞くと「あのめんどくさいやつか…」と呟きたくなるぐらい自分でやりたくないのがサーバー移行です。
しかしConoha WIMGの「WordPressかんたん移行」を使うと全て自動でサーバー移行を行ってくれるので初心者でも簡単にサーバー移行を行えます!
WordPressかんたん移行は無料で使えるよっ!

ここからは「サーバー移行の流れ」と「WordPressかんたん移行」の使い方を実際の画面を見ながらご紹介していきます。
移行の流れとして大まかにご紹介すると
移行の流れ
- 【ステップ:1】ConoHa WINGでアカウントを作る(10分)
- 【ステップ:2】ConoHa WINGでドメインを追加する(10分)
- 【ステップ:3】WordPressかんたん移行を使って移行する(15分)
- 【任意】独自SSLの設定(5分)
- 【任意】メールアドレスの設定(5分)
- 【ステップ:4】ドメインのネームサーバーを変更する(10分)
- 【ステップ:5】移行後の確認
流れとしてはConoHa WING
のコントロールパネルでの操作がメインになります。
ConoHa WINGにWordPressを移行する方法

【STEP:1】ConoHa WINGのアカウントを作成
それでは早速移行を行う方法をご紹介していきます。まずはConoha WINGのアカウントの作成から行います。
すでにアカウントの作成が終わっている方は次のステップ2のConoHa WINGにドメインを追加まで進みましょう。
ステップ1だよ!頑張ろう!

アカウントの作り方に関しては専用の記事を用意しているのでより詳しい内容を確認しながら行いたい方はこちらを参考にしてみてください。
1トップページから「いますぐお申し込み」をクリックします。

2「はじめての方」より下を入力し次に進みます。

3「支払い方法」と「電話番号認証」を行います。

これでアカウントが作成されました。アカウント登録後にプランを選ぶ画面になるかと思いますが、僕のおすすめは一番小さい「ベーシック」です。
もちろん移行するサイトの容量にもよりますが、相当大きいサイトを複数運営するか、画像や動画がメインのサイトでない限りベーシックで十分な場合がほとんどです。
【STEP:2】ConoHa WINGにドメインを追加
アカウントの作成が終わり次第ドメインの追加を行っていきます。この作業はConoHa WINGのコントロールパネルから行うのでログインしておきましょう!

これを忘れちゃうとWordPressのインストール先を指定出来ないので忘れずに設定しよう!
こちらについても専用の記事を用意しています。ただし、この記事では、新しくドメインをとった人向けに書いているのでドメインのコントロールパネルからネームサーバーを設定しています。
サーバーを移行する時にこれを先に行ってしまうとサイトに繋がらない時間が出てしまうため、この記事を見るひとは「ConoHa WINGのコントロールパネルで設定」から下だけを参考にしてください。

今回はドメインの画面は触らず、ConoHa WINGのコントロールパネルだけ設定するよ!
1左の「サーバー管理」→「ドメイン」をクリックします。

2「新規ドメインを追加」、「追加するドメイン名」、「無料独自SSLを利用する」をそれぞれ入力します。

保存しドメイン名が新たに追加されていればOKです。
【STEP:3】WordPressかんたん移行を利用
ここまで終わればConoHa WING
での作業はWordPressかんたん移行を使ってサイトを移すだけです。ただし注意点があり、以下の内容が含まれている場合は移行できないので注意しましょう。
WordPressかんたん移行の注意点
WordPressかんたん移行を使う際に以下の内容が含まれている場合は使うことができないので事前に確認しておきましょう。
- WordPressのバージョンが3.8.5より古いサイト
- PHPのバージョンが5.3より古いバージョンを利用しているのサイト
- マルチサイト機能を使用したWordPress
- ダッシュボードログイン時に二段階認証(ロボット認証)を行っているサイト
- プラグインインストール時にFTP情報を必要とする設定のWordPress
- WordPress.comからの移行
- ダッシュボードから画像投稿が出来ないサイト
これ以外にも自作プラグインや独自にデータベースを作ってるサイトなどは一部かんたん移行が使えない場合があります。
それではWordPressかんたん移行を使っていきます。移行前のWordPressのユーザー名とパスワードが必要なので事前に用意しておきましょう!
1左サイドバーの「サイト管理」→「サイト設定」をクリックします。

2以下の内容で入力します。

アプリケーション | WordPress |
---|---|
インストール方法 | かんたん移行 |
バージョン | 右側の数字が大きい方(撮影時点で5.2.0) |
移行元URL | WordPressの管理画面左の「設定」→「一般」に表示されている「WordPress アドレス」 |
サイトURL | wwwなし |
移行元ユーザー名 | 移行前のWordPressのユーザー名 |
移行元パスワード | 移行前のパスワード |
データベース名 | 任意のデーターベース名 |
ユーザー名 | 任意のデーターベースに使用するユーザー名 |
パスワード | 任意のデーターベースに使用するパスワード |
3「保存」ボタンをクリックします。

保存ボタンを押すとアプリケーションインストールのところにサイト名が表示されます。サイト名をクリックすると詳細が表示されるのでステータスの箇所をチェックしましょう。
緑色で稼働中って表示されたら出来上がりだよ!

【任意】SSLを適用
稼働中と緑色に表示されたら移行が終わっているので続いてSSLを適用します。SSLの設定は任意ですが、サイトのセキュリティを向上できるので特に理由がなければ設定することをお勧めします。
1アプリケーションインストールの下に表示されているサイト名をクリックします。

2「SSL有効化」をクリックします。

ボタンをクリックするだけで簡単に追加できるよ!

左側に成功です。と表示されれば成功ですが、赤色が表示された場合は、SSLが許可されていないことが原因です。
SSLを許可する方法
SSLが設定できなかった場合はSSLが許可されていないことがほとんどです。許可する方法も簡単で3クリックで終わります。
1「サイトセキュリティ」をクリックします。

2「無料独自SSL」をクリックします。

3「ON」をクリックします。

これでSSLが許可されたので改めてSSLを適用してみてください。
【任意】メールアドレスの設定
独自ドメインでメールアドレスを設定している場合はConoha WINGで新しくメールアドレスを設定する必要があります。
メールアドレスはコントロールパネルの「メール管理」→「メール設定」→「+メールアドレス」の箇所をクリックして作成します。

以下にメールアドレスを作成する記事を貼りましたのでより詳しい解説をみたい場合は確認してください。
【STEP:4】ドメイン側でネームサーバーの変更
この作業はConoha WINGのコントロールパネルではなくドメイン側のコントロールパネルで設定を行います。
ドメインを取得した会社によって若干の違いはあるものの基本的には同じことをします。
ここではお名前.comとムームードメインの2社を例に解説しています。
お名前.comでネームサーバーを設定する方法
ムームードメインでネームサーバーを設定する方法
【STEP:5】移行後の確認
移行後の確認としてまずはサイトの表示を確認しておきます。最低でも以下を確認していきます。
- サイトの表示を一通り確認
- WordPressの管理画面にログイン、設定の引き継ぎがされているか
- メールアドレスの送受信
これらを確認できたらサイト移行完了です!

お疲れ様でした!